センター長挨拶
学術情報メディアセンター センター長 森 信介
学術情報を目指して
本センターのミッションは、学術情報の高度化を学内外の研究者と協力して行うことです。学術情報とは、学説や法則などからその元となる観察やシミュレーションのデータ、さらには文献情報といったメタデータなどまで多岐に渡ります。これらを蓄積・解析することで人による教育研究の推進に資するとともに、機械知能による学術情報の拡大も目指しています。
この目標に4つの研究部門と連携研究部門で取り組みます。コンピューティング研究部門は高速大量処理を、ディジタルコンテンツ研究部門は機械知能による高度処理を、社会情報解析基盤研究部門は教育を含む社会のデータの収集・解析・応用を、ネットワーク研究部門はデータの産出場所や計算機や研究者の間の通信を主たる研究対象とし、その成果を学内外に提供していきます。
計算インフラとしては、各部門の計算機に加えて、スーパーコンピュータを設計・導入・運用しています。また、データ活用社会創成プラットフォームmdxの共同運用にも携わっています。さらに、「学際的大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点」を他の7大学の情報基盤系センターとともに構成しています。加えて、本センターが導入に大きく貢献した本学のキャンパスネットワークであるKUINSは、学内の計算資源やデータを相互に結ぶだけでなく、学外のそれらとも結んでいます。本センターの各部門はこれらのハードウェアを試験的にも活用し、その利便性の向上に貢献しています。
このような計算インフラを活用し、計算やシミュレーションとの親和性が高い分野にとどまらず、これらとは縁遠いと思われていた人文・社会科学を含む様々な学問分野の研究者とも協力し、その研究成果を論文のみならずソフトウェアやデータとしても公開していきます。さらにそのような学術情報を対象とした研究をも推進し、さらなる学術情報を探究していきます。
以上のように、学術情報メディアセンターは、研究と実応用の両面を常に追い求めていきます。
今後とも皆様方のご支援とご理解を賜りますようお願いします。