センター長挨拶

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学術情報メディアセンター センター長 岡部 寿男

進化し続ける情報環境とその高度利用を目指して

本センターは、ネットワーク、スーパーコンピューティング、マルチメディアを活用した教育システム、学術ディジタルコンテンツの4つの技術分野に関する4つの研究部門と連携研究部門とから構成されています。本センターのミッションは、これらの分野の研究成果や最先端技術を、本学の教育研究のために活用するとともに、全国の研究者に対しても共同利用の形で提供し、さらに共同研究により新たな技術を生み出すことにあります。

本センターでは、最先端の性能を持つスーパーコンピュータを設計・導入・運用するとともに、2010年からは8大学の情報基盤系センターが連携した「学際的大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点」を構成しています。これらのセンターを含む我が国の主要なスーパーコンピュータセンターが連携した「革新的ハイパフォーマンスコンピューティングインフラ(HPCI)」により、利用者の多様なニーズに応える計算環境を実現し、スーパーコンピュータのソフトウェアや教育・研究コンテンツの開発のための共同研究を実施しています。

本センターが行ってきた研究開発は、学内で日常的に利用されている情報システム・情報サービスにも生かされています。2002年にサービスを開始した本学のキャンパスネットワークであるKUINS-Ⅲは、その構築・運用技術やセキュリティ対策が多くの大学の手本となりました。それに続く無線LANサービスの展開や統合認証システムの導入は、本センターを含む7大学の情報基盤センターと国立情報学研究所による「大学間連携のための全国共同電子認証基盤構築事業」と連動して推進されたものです。クラウドコンピューティングやエッジコンピューティングのような進化し続けるサービスを取り込んで、今後も情報環境機構との密接な連携により、教育研究での情報基盤・環境の最先端の利用をより一層推し進めていきます。

人間・物・環境のセンシング技術、高性能の計算基盤、またそのためアルゴリズムとソフトウェア、メディア処理・可視化技術、さらにはデータサイエンスや人工知能(AI)まで、本センターは拡張された計算センターとして、入力・計算・出力を一貫して扱うことのできる基盤と技術を備えています。この資源をより一層活用しながら、学内外の方々と共に 最先端の研究を進め、オープンサイエンス・オープンイノベーションの時代の大学の教育・研究・キャンパス設計に資することを目指しています。大規模に蓄積されつつある教育コンテンツ、学習データ、研究データ、その他の活動データの解析もその一つのターゲットです。

このように、本センターは最先端の研究と実応用の両面を常に追い求めるユニークな活動を続けています。今後とも皆様方のご支援とご理解を賜りますようお願いします。

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