ユニットの活動

計算科学ユニットの目的

本ユニットの主な目的は以下の3項目です。

  • 学内における計算科学と計算機科学研究の交流
  • 次世代の計算機科学研究者育成のための教育
  • 学外の計算機科学研究機関・研究者との連携拠点機能

これらの概要は以下のとおりです。


研究交流会

計算科学ユニットでは、定期的に研究交流会を開催して研究者間の連携を図っております。
第1回研究交流会(2011/7/25)
第2回研究交流会(2012/2/24)「大規模計算と並列プログラムチューニング技法」
第3回研究交流会(2012/4/27)「地球科学における大規模計算」
第4回研究交流会(2012/6/26)「工学における計算科学の展開」
第5回研究交流会(2012/7/25)「Crayプログラミング環境の概要と開発の取り組み」
第6回研究交流会(2012/11/9)「Morpheus: a Simulation Environment for Multicellular and Multiscale Systems Biology」
第7回研究交流会(2013/4/22)「生命現象のモデリング」
第8回研究交流会(2013/5/17)「ビッグデータの計算科学をめざして」
第9回研究交流会(2013/6/19)「宇宙プラズマの粒子シミュレーション」
第10回研究交流会(2013/11/15)「メニーコア時代のHPCシステム」
第11回研究交流会(2014/10/28)「固体・流体の計算力学」


計算科学と計算機科学研究の交流

スーパーコンピュータに関連する研究は、自然現象や人工物などの具体的な計算対象の理解・予測・最適化等を目的とする計算科学( Computational Science)と、計算機を活用するための情報学・数学の基礎および応用理論に重点を置く計算機科学(Computer Science)の2つにしばしば分類されます。計算科学ユニットは、高度に専門化された計算科学分野間の研究交流を進めると同時に、計算科学と計算機科学の共通領域における研究者間の連携を図ります。

図:計算科学と計算機科学研究の交流


次世代の計算科学研究者の育成

将来の計算科学を支え、社会に役立つ優れた人材を育成するため、計算科学と計算機科学の基礎理論から最先端研究にわたる幅広い内容を備えた講義・演習科目を提供します。全学共通科目「計算科学が拓く世界」(大学院生も受講可)では、計算科学が各分野でどのように役立つのかをわかりやすく解説します。

一方、大学院科目としては、情報学研究科・情報教育推進センターと協力して、並列プログラミングの基礎から解法のアルゴリズム、離散化法や反復解法、行列固有値の計算法、高度な計算科学の応用事例などを幅広くカバーする演習・講義を設定します。

計算科学ユニットが提供する科目のイメージ図

上図は、計算科学ユニットが提供する科目のイメージを表しており、「科目1」は計算科学、「科目3」は計算機科学に重点を置くものです。当ユニットでは、上記のような広範な分野をカバーする複数の科目を提供します。


学外との連携拠点機能

10 ペタフロップス級の次世代スーパーコンピュータの開発競争が激化する中、高度に専門化した計算科学にも計算環境に応じた進化が求められています。計算科学ユニットでは、学外で進められる計算科学に関する教育・研究活動との協調を図るため、以下のような連携拠点機能を担います。

  • 国家プロジェクトとされる次世代スーパーコンピュータの開発・基盤整備との協調を進めます。
  • 平成22年度より実施されている8大学の学際大規模情報基盤共同利用・共同研究ネットワーク拠点として、超大規模数値計算系応用分野等の共同研究を積極的に推進します。
  • さらに、計算科学教育に関して他大学・他研究機関等と連携し、授業や教員の交流を進めます。その一環として、平成22年4月には、神戸大学システム情報学研究科と協定を結び、協定講座を設置しています。

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