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学術情報メディアセンターセミナー「次世代の高性能線形計算技術」

Post date:2025/03/14

京都大学学術情報メディアセンターでは、各分野でご活躍の講師を招き、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

7月15日の学術情報メディアセンターセミナーでは、筑波大学 システム情報系 准教授の今倉 暁氏、海洋研究開発機構 主任研究員の伊田 明弘氏をお招きし、ご講演いただきます。学内外を問わず多数の方のご参加をお待ちしています。

日時 2025/07/15(火) 16時40分~18時15分
会場

ハイブリッド開催(会場およびオンライン)
 【会場】京都大学 学術情報メディアセンター北館 404 大会議室
     本部構内マップ[42番]
 【オンライン】 Zoom (URLは申込後前日までに通知)

定員
参加費用 無料
参加申込み 以下のフォームから事前にお申し込みください。【申込期限:7月8日(火)17時】
https://forms.gle/w1E6mWuRRVZ1n4Zz9
主催

京都大学 学術情報メディアセンター

お問い合わせ

京都大学 学術情報メディアセンター  岩下 武史
TEL : 075-753-7457
メール:iwashita * i.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

プログラム

◆16時40分~16時45分【会場にて説明】
開催趣旨 岩下 武史(京都大学学術情報メディアセンター

◆16時45分~17時30分 【会場にて講演】
講演者: 今倉 暁 (筑波大学 システム情報系 准教授)
講演題目: DE型積分公式に基づく行列関数計算に対するデフレーション技術
講演概要: 本講演では,行列指数関数や行列平方根などに代表される行列関数の効率的な計算法について考える.近年,行列関数の実軸上の積分形式に基づき二重指数関数(DE)型積分公式を用いることで高い収束性と並列性を兼ね備えた行列関数計算法が提案され注目を集めている.一方で,DE積分型行列関数計算法は複素平面上のある特定領域近傍に固有値が存在すると収束性が大きく低下するという問題点が指摘されている.本講演では,収束性に悪影響を与える特定領域内部の固有値をデフレーションにより分離することでDE積分型行列関数計算法の収束性を改善する手法を提案する.また,提案法に対する収束性解析および丸め誤差解析を行い,数値実験と併せてデフレーションが収束性および丸め誤差の意味で有用であることを示す.

◆17時30分~18時15分 【会場にて講演】
講演者: 伊田 明弘 (海洋研究開発機構 主任研究員)
講演題目:ブロック低ランク行列を用いた全固有値近似計算法
講演概要:固有値問題は科学技術計算およびデータ科学計算に様々な応用が見られ,効率的な解析手法の構築は重要な課題である.大規模な行列固有値問題の全固有値計算手法として,ブロックHouseholder変換を用いて対象行列を帯行列化し、さらに帯行列を三重対角行列化する2段階三重対角行列化手法がある.従来,この手法では,固有値計算対象が疎行列であったとしても密行列として扱われ,行列サイズNとして,計算機メモリ量O(N^2)と計算量O(N^3)が必要とされる.本講演では,固有値計算対象行列がブロック低ランク(BLR)行列で近似可能な場合について,ブロックHouseholderベクトルもBLR行列で近似することにより,メモリ使用量と計算量を大幅に軽減させ、全固有値を近似的に求める手法について紹介する。

備考
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