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データ駆動型の研究を支援するエッジコンピューティング基盤を導入
学術情報メディアセンターではこのたび、データ駆動型の研究を支援するエッジコンピューティング基盤を導入しました。
学術情報メディアセンターではこれまで、スーパーコンピュータシステムによる高性能な計算機資源、および、学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点 (JHPCN)を構成する他大学センター等と共同運用する「データ活用社会創成プラットフォーム」(mdx) によるデータ収集・集積・解析のためのプラットフォームを全国共同利用の枠組を通して提供してきました。一方で、データ駆動型の研究を推進するためには、これらの既存の計算資源に加え、実時間データ収集(IoT)や機微なデータの処理等のニーズに応えうる計算資源を研究者自身が確保し、連携させる必要がありました。
エッジコンピューティング基盤は、学内外の既存の計算資源と本学の学術情報ネットワーク (KUINS) や認証基盤とを密に連携させるための橋渡しの機能を提供します。ソフトウェアとして、Proxmox VEを用いた仮想化基盤上にRancherおよびKubernetesを用いて構築されたマルチテナント対応のコンテナプラットフォームを用いて、研究者が運用する閉域ネットワークの引き込みに対応したコンテナホスティングサービスを提供します。このコンテナプラットフォームの設計・構築は、学術情報メディアセンターとデジタルテクノロジー株式会社および株式会社ScaleWorXが連携して実施しました。また、ハードウェアとして、AMD EPYC 9734を2基搭載した演算ノード14台および実効容量205TBのオールフラッシュストレージ、および、演算ノード・ストレージ・KUINSを100GbE以上で接続するネットワークスイッチを備えています。
エッジコンピューティング基盤は、試行運用を経て、学術情報メディアセンターの全国共同利用の枠組みのもとで、国内すべての大学・学術機関の利用者に提供されます。
【連絡先・問い合わせ先】
京都大学 学術情報メディアセンター
エッジコンピューティング基盤担当
Email: edge-comp at mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(atを@に変えてください)
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導入されたエッジコンピューティング基盤 |
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ハードウェア構成 |
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ソフトウェア構成および利用イメージ |
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