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学術情報メディアセンターセミナー 「多元災害シミュレーション」

Post date:2018/09/19

京都大学学術情報メディアセンターでは、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

12月18日の学術情報メディアセンターセミナーでは、「多元災害シミュレーション」と題した講演を行います。近年多発する自然災害は、構造物・水・地盤などの多種多様な材料の変形・破壊・運動など多元物理化学現象が深く関連しています。この多元災害現象を精度良く再現し、防災・減災に役立つ高確度情報を提示するための数値シミュレーション手法の開発が必要となっています。本セミナーでは、先端的な「多元災害シミュレーション」を精力的に進められておられる3名の講師をお招きし、ご講演いただきます。学内外を問わず多数の方のご参加をお待ちしています。

日時 2018/12/18(火)16時30分〜18時30分
会場 京都大学 学術情報メディアセンター南館 2階 202マルチメディア講義室
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_ys.html
(上記URLのマップ中、93番の建物です)
定員
参加費用 無料
参加申込み 不要
主催 京都大学 学術情報メディアセンター
お問い合わせ 京都大学 学術情報メディアセンター  牛島 省
電話番号:075-753-7493
メール:ushijima * media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
プログラム ◆16時30分~17時10分
講演者: 福元 豊 (長岡技術科学大学 環境社会基盤工学専攻 助教)
講演題目: 「構造物の安定性評価へのDEMの活用の試み:城郭の石垣&河川の護床ブロック」
講演概要: 本講演では、数値的にモデリングする上で不連続性が鍵となる構造物として「城郭の石垣」と「河川の護床ブロック」を取り上げ、これらの災害時の安定性評価へDEMを活用する試みを紹介する。城郭の石垣に関する話題では、DEMによる築石・栗石・地盤のモデル、地震荷重の入力方法、数値解析結果の解釈の仕方などについて議論する。河川の護床ブロックに関する話題では、河床地盤の浸透破壊を考慮できる安定性評価方法として、DEM-流体連成の直接数値解析モデルの適用性について考える。

◆17時10分~17時50分
講演者: 三目 直登 (東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻 助教)
講演題目: 「構造物耐津波設計のための大規模並列流体構造連成解析システム」
講演概要: 沿岸部の機械・土木構造物の耐津波設計に関する研究は広く行われているが、漂流物の衝突などの力学的に複雑な現象や、設計限界を超える規模の事象が発生した際の構造物の挙動予測等は依然として困難である。複雑連成現象の直接シミュレーションによって、これらの複雑事象を予測や、未知の現象を発見することが可能であると期待されるが、その実現には連成手法開発や並列化などの数値解析分野における挑戦的な課題が数多くある。本講演では、このような解析システムの実現に向けた学術的取り組みの一つとして、粒子法と有限要素法を用いた大規模並列連成解析を紹介する。

◆17時50分~18時30分
講演者: 山口 裕矢 (東北大学災害科学国際研究所 助手)
講演題目: 「土砂災害解析を目的とした固液混合MPMの開発とその適用」
講演概要: 降雨によって発生する土砂災害は大量の移動土塊を伴う大規模な事例が多く、適切な被害予測技術の開発が重要であるが、土と水の相互作用を考慮した複雑な力学特性を大変形問題の枠組みで取扱うことは容易ではない。近年はこの問題に対して粒子法を用いたアプローチが多々見られるが、本講演では粒子法の一種であるMPMを土と水の混合体モデルに適用する固液混合MPMの内容と、その大規模計算への適用事例について紹介し、適合性や有効性、および今後の展望について考える。
備考 お身体の不自由な方はエレベーターをご利用いただけますので、事務室にお申し付けください。
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