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学術情報メディアセンターセミナー 「計算力学による災害予測の大規模シミュレーション」

Post date:2017/07/18

京都大学学術情報メディアセンターでは、月に一度、各分野でご活躍の講師をお招きし、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。
9月20日の学術情報メディアセンターセミナーでは、九州大学大学院工学研究院社会基盤部門の浅井 光輝 准教授、茨城大学工学部都市システム工学科の車谷 麻緒 准教授と八戸工業大学工学部土木建築工学科の高瀬 慎介 講師にご講演いただきます。学内外を問わず多数の方のご参加をお待ちしています。

日時 2017/09/20(水)16時30分〜18時30分
会場

京都大学 学術情報メディアセンター南館 2階 202マルチメディア講義室
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_ys.html#03
(上記URLのマップ中、93番の建物です)

定員
参加費用 無料
参加申込み 不要
主催

京都大学 学術情報メディアセンター

お問い合わせ

京都大学 学術情報メディアセンター  牛島 省
電話番号:075-753-7493
メール:ushijima * media.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

プログラム

◆16時30分~17時10分
講演者: 車谷 麻緒 (茨城大学工学部都市システム工学科 准教授)
講演題目: 「損傷モデルによるRC部材の3次元破壊シミュレーションとその並列計算への応用」
講演概要: 鉄筋コンクリートは、材料挙動のまったく異なる鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造であり、非常に複雑な破壊挙動を示すことから、数値解析によりその破壊挙動を3次元で精度よく再現するのは容易ではない。本講演では、FEMと破壊力学に基づく損傷モデルを用いて、鉄筋コンクリートの複雑な破壊挙動を3次元で精度よく再現できる数値解析手法を紹介し、メッシュサイズにほとんど影響を受けることなく実験結果と同様の結果を再現できることを示す。また、京都大学のプログラム高度化支援制度およびスーパーコンピューター共同研究制度を利用して、大規模破壊シミュレーションへの適用性を検討した結果についても紹介する。

◆17時10分~17時50分
講演者: 浅井 光輝 (九州大学大学院工学研究院社会基盤部門 准教授)
講演題目: 「大規模津波被害予測解析に向けた高並列粒子法の開発」
講演概要: 東日本大震災以降、次に予想される津波に対して事前にその被害規模を推定する技術が望まれている。粒子法は、メッシュが必要ないとの最大の利点を活かし、複雑地形の津波遡上解析、地盤洗掘・浸透崩壊解析、流体構造連成解析など、複雑な災害被害予測解析への応用が期待されている。一方で、大規模解析に向けた並列解析においては、粒子法特有の近傍粒子探索処理、あるいは非圧縮性解析における連立一次方程式ソルバーなど、並列化効率を低下させる要因となる処理が多く含まれている。本講演では、特に大規模粒子法の現状を紹介する。

◆17時50分~18時30分
講演者: 高瀬 慎介 (八戸工業大学工学部土木建築工学科 講師)
講演題目: 「有限要素法による斜面災害被害解析」
講演概要: 近年の集中豪雨に起因する土石流などの土砂災害や大きな標高差や複雑な地形の中で発生する雪崩被害など数多くの斜面災害が発生している。これらの対策のためには、さまざまな方法が行われているが、なかでも数値シミュレーションを用いた被害予測が注目を集めている。本講演では、スーパーコンピューターを活用した実大規模の斜面災害シミュレーションを可能とする、有限要素法に基づく計算手法の内容とその適用例を紹介する。

備考

お身体の不自由な方はエレベーターをご利用いただけますので、事務室にお申し付けください。

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