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学術情報メディアセンターセミナー「食メディアの情報処理」

Post date:2024/10/16

京都大学学術情報メディアセンターでは、各分野でご活躍の講師を招き、それぞれの研究開発活動の内容や現在抱えている課題についてご紹介いただき、参加者を含めて広く議論を行う機会として、月例セミナーを開催しています。

11月19日の学術情報メディアセンターセミナーでは、東京大学情報基盤センターの山肩洋子氏に講演いただきます。学内外を問わず多数の方のご参加をお待ちしています。

日時 2024/11/19(火)15時00分〜16時30分
会場

ハイブリッド開催(会場およびオンライン)
 【会場】京都大学 学術情報メディアセンター南館 2階 201マルチメディア講義室
     吉田南構内マップ[93番]
 【オンライン】Zoomを使用します。

定員
参加費用 無料
参加申込み 以下のフォームから事前にお申し込みください。
https://kyoto-u-edu.zoom.us/meeting/register/tJUqdeuhpjguG9DmW4b457lou5RNuZbUneZ5
主催

京都大学 学術情報メディアセンター

お問い合わせ

京都大学 学術情報メディアセンター 亀甲 博貴
TEL:075-753-7487
メール:kameko.hirotaka.6n * kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

プログラム

※いずれも会場にて講演いたします。

◆15時00分~15時45分
講演者:山肩 洋子(東京大学情報基盤センター 教授)
講演題目:人と地球の健康のための「食のAI」
講演概要:食は人間にとって欠かせない生命活動である。美味しい食事は喜びをもたらすが、選択を誤ると糖尿病や高血圧症などの深刻な健康被害を引き起こす可能性がある。また、食は消費活動であり、その生産や流通には多くの地球資源を必要とする。近年、世界中で異常気象による干ばつや洪水の被害が多発しており、持続可能な食に関する問題も浮上してきた。このような問題に対して、「食のAI」はどのような役割を果たせるのか。
前半では人の健康のための食に関する研究に焦点を当てる。我々は、食事写真をアップロードすると、画像認識により食材リストを推定して、エネルギーやたんぱく質、脂質、炭水化物などの栄養価を算出する食事管理アプリ「RecipeLog」および「FoodLog Athl」を開発している。従来、患者やアスリートの食事管理では、彼らの記録に基づいて栄養士が手作業で栄養摂取量を分析していたが、人的コストの高さに加え、過少申告・過大申告が問題となっていた。食事写真を画像認識することにより得た情報は、人的コストが少ないうえに、手作業による記録よりも正確であることが実験により示されている。
後半では、地球の健康のための取り組みを紹介する。食材を生産する過程では、リン酸をはじめとする肥料の生産のため、また、畑の管理や家畜の飼育、食品輸送に使用する燃料を得るために、地球資源の採掘活動が行われている。この採掘量を食材ごとに算出することで、例えば一人前のビーフシチューを提供するのに平均5.2 kgもの地面を採掘していることが試算された。このような事実を一般の人々にわかりやすく可視化することで、行動変容を促す仕組みについて紹介する。

◆15時45分~16時30分
講演者:白井 圭佑(京都大学学術情報メディアセンター 研究員)
講演題目:食材表現のエンティティリンキング
講演概要:調理レシピ中の材料リストは、調理の設計図として機能する重要な情報源である。これに含まれる材料表現を食材のデータベース中のエントリに紐づけることは、表現の曖昧性解消を実現するだけでなく、レシピからの栄養素推定やレシピ検索や推薦システムの改善等、様々な応用を可能にするという点で意義がある。自然言語処理においてエンティティリンキングとして定式化されるこのタスクは、様々な課題を含みつつもこれに取り組む先行研究はいまだ少ない。本講演では、食材表現のエンティティリンキングに対する本研究室の取り組みについて紹介する。

備考

※授乳室を設置しています。ご利用の場合は事務室(電話番号075-753-7400)にお申し付けください。

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