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αxSC2023Q セキュリティとスーパーコンピュータシンポジウム開催のお知らせ

Post date:2023/07/13

これは、「なにか×スーパーコンピュータ」をテーマとして設定し、特定の「なにか」の分野で、今までスーパーコンピュータとの関わりがあまりなかった方、および、既にスーパーコンピュータを活用されている方に、ご自身の研究や業務の内容を講演して頂き、さらに、それらを踏まえた講演者及び参加者の意見交換を行うシンポジウムです。
(過去のシンポジウム:https://ri2t.kyushu-u.ac.jp/symposium/

今回はその「なにか」を「セキュリティ」とし、セキュリティを専門とされる研究者の方や、スーパーコンピュータの利用者でセキュリティ技術を必要とされている研究者を講師として迎え、現在の研究を紹介いただくとともに、今後のスーパーコンピュータに対する期待や要望、不明な点などに関する議論を通じて、新しい可能性を見つけ出すことを目指しています。

※今回のシンポジウムにおいて、本センターの小谷 大祐 助教が講演します。

日時 2023/07/31(月)13時30分〜18時15分
会場

ハイブリッド開催(会場およびオンライン)
 【現地】九州大学 情報基盤研究開発センター 2階 多目的教室
 【オンライン】参加者にオンライン会議アドレスを送付

定員
参加費用 無料
参加申込み 以下のURLにアクセスし、必要項目を入力して送信してください。
https://forms.office.com/r/QGuYtSkwRJ
※入力された個人情報は講習会開催にかかる事務処理にのみ利用します。
主催

主催:九州大学 情報基盤研究開発センター
共催:京都大学 学術情報メディアセンター

お問い合わせ

九州大学 情報統合本部 HPC事業室
メール:request(at)iii.kyushu-u.ac.jp ※(at)は@に置き換え

プログラム

13:30 - 13:40 開会あいさつ
  岡村 耕二 (九州大学 副学長、情報基盤研究開発センター長)

13:40 - 14:25
講演者:小出 洋 (九州大学情報基盤研究開発センター 教授)
講演題目:「もしサイバー攻撃の攻撃側と守備側がスーパーコンピュータの計算機資源を持った
      ら」
講演概要:
 サイバー攻撃における攻撃者はその時点で利用できるあらゆる技術を利用してサイバー攻撃を行う。さらに攻撃者はその時代の最大の計算機リソースを利用したサイバー攻撃を行う。この状況において守備側もその時点で利用できる技術と最大の計算機リソースを駆使してサイバー攻撃から情報システムを守る必要がある。本講演では、サイバーセキュリティ分野におけるスーパーコンピューティング関連技術の適用についての議論を行う。

14:25 - 15:10
講演者:高倉 弘喜 (国立情報学研究所
          ストラテジックサイバー レジリエンス研究開発センター長)
講演題目:「見えないサイバー攻撃の炙り出し方」
講演概要:
 ネットワークを流れる通信の80%以上がhttpsなどの暗号通信となった現在、通信内容のパターン照合による攻撃検知は困難となり、通信挙動分析や脅威インテリジェンスとの統合分析など高速処理が求められる手法の導入が必須となりつつある。本講演では、NIIが取り組むこれらの研究について紹介する。

15:10 - 15:30 休憩

15:30 - 16:15
講演者:小谷 大祐 (京都大学学術情報メディアセンター 助教)
講演題目:「Zero Trustの概念に基づくアクセス制御の幅広いサービスへの適用に向けて」
講演概要:
 ネットワークの境界型防御の限界から、ユーザや情報資産に対して暗黙の信頼を置かず、問題ない状態にあるかを検証し、その結果に基づき最小限の権限を付与するZero Trustの考え方に基づくアクセス制御が注目されている。これを組織のシステムに適用するためのアーキテクチャとしてZero Trust Architectureがあるが、これはユーザや情報資産を統制できる環境を前提としており、組織に紐づかない個人向けのサービスや多種多様な利用形態が存在する高等教育機関等への適用は難しい。本講演では、講演者らが研究している、検証に利用する情報を安全に流通させることで幅広いサービスでZero Trustの考え方に基づくアクセス制御を実現しようとしているフレームワークを紹介する。

16:15 - 17:00
講演者:長﨑 正朗(九州大学生体防御医学研究所 
          高深度オミクスサイエンスセンター バイオメディカル情報解析分野 教授)
講演題目:「ヒトゲノム情報や臨床情報のセキュリティと情報解析の取り組みについて」
講演概要:
 測定機器の大幅な性能向上により、ヒトゲノム情報の測定機器の進展に加え、1細胞レベルの時空間レベルでの測定機器、ヒト個体のライフログの測定機器の進展による、これらオミクス計測の高精度化・大規模化がめざましい。一方これらの情報の適切な情報管理が求められる。そこで、本講演では、ヒトのゲノム情報および臨床情報のセキュリティと情報解析について、量子クラウドなどの技術も含め長﨑の取り組みを基盤に説明を行う。

17:00 - 17:45 総合討論

17:45 - 18:15 まとめ

*敬称略。*講演時間は質疑応答時間を含みます。

備考
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